日本には「弘法、筆を選ばず」ということわざがあります。
これは書道の名人である弘法大師(空海)は、字を書くのに筆を選り好みしないとの意味で、本当に優れた技術がある人は道具の善し悪しに左右されず、良い仕事ができることの例えです。
しかし、サッカーにおいてはこれは当てはまりません。
キックの上手な選手は、自分の足にあった良いシューズをちゃんと選んでいます。
そしてキックのヘタな選手ほど、シューズ選びが適当で、サッカーシューズに対してこだわりがありません。
これは、キックの上手な選手ほど、「自分に合った最適なサッカーシューズでなければ良いキックができない」 ということをよく知っているからです。
シューズ選びのポイントは、まず第一にサイズと形の両方が自分の足に合っているということです。
普通の靴を履く場合、つま先は少し余っている状態というのが一般的ですが、サッカーシューズの場合はつま先の余りは少ない方がいいです。理想は5ミリ以下です。
足の横幅が狭いことを理由に、1センチ以上つま先が余ったシューズを買うことはおすすめできません。
つま先が余っているシューズでインステップキックを蹴ると、地面を蹴ってしまいます。
インステップキックはつま先が地面すれすれを通るので、5ミリ大きいシューズに変えただけで、即座にキックが蹴れなくなるのが普通です。
そして、地面を蹴ると捻挫してしまいます。
カンガルーなど柔らかい皮の場合は、履いているうちに自分の足の形に合ってきます。
多少横幅が狭いと感じても、時間が経てば非常に足にフィットした良い状態になることが多いです。
また、柔らかい皮というのは、足にフィットしボールの感触が足に良く伝わるため、細かいボールコントロールがしやすい傾向にあります。ただし、この辺は個人の好みがあるので、柔らかい皮が絶対に良いというわけではありません。
私自身も柔らかめの皮、固めの皮の両方を履いていますが、どちらも一長一短のような気がします。
ただ、本当に安くて硬い人口皮を使用しているものは、繊細なタッチをボールに伝えることもできませんし、ゴワゴワしているのでボールの感触も足に伝わりません。
値段は安くても、ある程度の皮質が柔いもの を選ぶ必要はあるでしょう。
また、一般的にサッカーシューズは軽い方が良い思われがちですが、一概にそうとは言えません。
ある程度重さのあるシューズの場合は、ボールが軽く感じ、力強いキックが蹴れるように思います。
ゴルフのドライバーの先端があまりに軽すぎたら、遠くに飛ぶボールが打てなくなるということは想像がつくと思いますが、サッカーのキックに関しても同じ原理が働いているのではないでしょうか。
経済的に余裕のある人は、違った特徴のシューズをいくつか試してみるのも良いでしょう。
そうでない人は、お店に行ってかならず実際に履いてみること。その際にサッカー用のソックスを履いた状態で試着することは鉄則です。
同じメーカーでもモデルによって形が違うので、ちゃんと履いて確かめてください。
シューズを履きちゃんとヒモを縛った状態で、手で外側から触ってみてください。掴んだり押したりして、皮質の柔軟さ、つま先の余り、フィット感などを十分に確かめてください。
中学生くらいまで幼い時期だと、必要以上にデザインにこだわる傾向にありますが、デザインよりも性能と自分に合っているかが重要です。

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