すくい上げ・・・そんな名前のキックがあるのかどうかはわかりませんが、サッカーには正式な名称はないが良く使われるプレーというのがあります。
ボールをすくい上げて、ディフェンダーの頭越しにパスを出す。密集地帯での短いスルーパスや、ループシュートとして使われ、それほど珍しいテクニックではりません。
このキックの特徴は、距離が近すぎて頭を越すボールが出せない場合でも、フワッと頭を超えるような高い弾道のボールを出せることです。
よくこれを使う選手は、もう引退してしまいましたが、ラモスやロベルト・バッジオ、現役の選手ではロナウジーニョです。
それほど難しい技術ではありませんが、試合中に普通に使えるほどマスターしている選手も多くないのでここできちんと解説しておきましょう。
まずバックスイングはぜったいにとらないこと。これが第一条件となります。
ボールの下に蹴り足のつま先を潜り込ませる状態で密着さ、そこからボールを一気にすくい上げます。
足首は曲げたまま固定し、そこにボールを引っ掛けるように乗せます。
ヒザ下はほとんど動かさず、モモを引き上げるようにしてすくい上げるのがポイントです。
フォロースルーは若干自分の体にモモを引き戻すイメージで、ボールを真上に上げたいときほど、
ボールを上に上げようと状態を必要以上にのけぞると思うようなキックができません。
あくまで適度に後ろに重心を置くようにしてください。
このキックは止まった上体では比較的かんたんにできますが、問題は前方にドリブルしながらすくい上げるときです。
ボールが前方に転がった状態では、なかなか上手くボールのしたにつま先を入れてすくうということが難しいです。
この状況で上手くすくい上げるためには、直前の助走の歩幅を短くとること。
そのことによって蹴り足が、よりボールに近い位置から蹴ることができます。
ボールから離れた位置からすくい上げようとすると、ボールに触れる瞬間にすでに足に勢いがあるため、普通にキックになってしまい、ボールをすくい上げる前に、足からボールが離れてしまいます。
そしてもう1つ重要なポイントは、右足ですくい上げる場合、ボールの左側を走り、ボールの少し先を走ることです。そして、ボールが自分に追いついたと同時にすくい上げることにより、蹴る瞬間にボールとつま先の距離が非常に近い状態というのを作り出すことができるのです。
ボールの左側を走るといっても、もちろん本当にボールと並んで並走するのではありません。実際には、すくい上げる直前にドリブルのコースより、走るラインを少しだけ左のラインにずらすイメージです。
そして右足のつま先をボールの通るコースのやや左に出し、ボールが追いついた時点ですくい上げるということです。
これは感覚的なものなので、実際にやってタイミングと位置・動作を自分でつかむ必要があります。

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