曲がって落ちる普通のフリーキックといいましたが、フリーキックの中では普通というだけで、蹴り方は全く普通ではありません。
フリーキック以外ではほとんど使うことがない、非常に特殊な蹴り方をします。
フリーキックと言えば、壁の上を通って曲がりながら落ちるキックというのが、みなさんが通常イメージするキックだと思います。
例えば、ベッカムや中村俊輔選手が蹴るキックもこれに該当します。
ボールにトップスピン、または斜めに落ちるカーブ回転をかけるには、ボールを擦り上げるように蹴る必要があります。
助走は通常のインフロントキックより、やや角度を大きくとります。右足で蹴る場合は、いつもよりボールの左側から助走をとります。
蹴る足の位置も、通常のインフロントキックよりやや内側。蹴るイメージとしてはインサイドに近い場所で蹴る感覚になります。
ここで重要なのは、大きなカーブに必要なのは、たくさんの回転ではないということ。
これはかなり誤解されることですが、たくさん回転がかかっていれば大きく曲がるということはありません。
ロベルト・カルロスのフリーキックは、物理学者の研究対象になったといわれるほど、ものすごい曲がり方をしていますが、それほどボールに強い回転はかかっていません。
私は物理学者ではないので、どうして回転多さがボールの曲がる角度に比例しないのかはわかりませんが、これは紛れもない事実です。
ボールにたくさん回転をかけるということは、それだけボールの芯からズレたところを蹴ることになるので、ボールのスピードが遅くなる原因となります。
中村俊輔選手も、ボールに強い回転をかけることは意識していないとテレビのインタビューで言っています。それよりは、ボールの芯に近い位置を蹴り、スピードのあるボールを蹴ることを意識しているそうです。
若干のトップスピン(または横回転)がかかるだけで、ボールは必要十分に変化してくれます。壁を越えて、ゴールマウスに入る程度変化すればそれで良いわけですから、必要以上にカーブをかける必要はないのです。
それよりは、狙ったところに確実に蹴ること、ある程度スピードがあるボールを蹴ることが大切なのです。
フォロースルーは、当然足を上に振り上げるようにします。高く遠くへ飛ばすインフロントキックとは正反対の動きになります。
ボールを蹴る位置は、ボールの芯からやや斜め下にずらした位置です。ここに足の甲の高くなっている部分の内側を引っ掛けるようにミートさせること。
壁の上を越えて、落ちるのだからボールにトップスピンをかける必要があると思う方が多いでしょうが、必ずトップスピンでなければならないということはありません。
通常のインステップキックは伸びるボールですし、インフロントキックはバックスピンがかっているため上方向に力が働き山なりのボールになります。
ですのでトップスピンでなくても、横回転のスピンをかけるだけで、ボールは十分に落ちます。
下の動画を見ていただけると、壁を越えて、ゴールマウスに入れるためには横回転で十分だということがわかります。
ボールには、トップスピンではなく真横の回転がかかっています。
2005コンフェデレーションズカップ 日本 VS フランス
これもほぼ横回転
2006.09.14 チャンピオンズリーグ セルティック VS マンチェスターユナイティッド 第1戦
2006.11.22 チャンピオンズリーグ セルティック VS マンチェスターユナイティッド 第2戦
近い距離からのフリーキック ドライブ回転
リプレイでは、正面のアングルからキックフォームがよく見えます。
一番初めにやべっちFCでのフリーキック分析映像があります。

2007.3.6 新着おすすめサイトに選ばれました。